ふれあいレター
歯と健康寿命、私たちの使命。
「健康寿命」とは、心身ともに自立し、健康的に生活できる期間のことをいい、「寿命」とは異なる期間をさします。
健康寿命は令和元年時、男性で72.68歳(寿命は81.41)女性で75.38歳(寿命は87.45)です。平成22年よりも2歳ほど延びました。
健康寿命と歯にも関連があり、歯を失い、入れ歯を使用していない場合、歯が20本以上残っている人や歯がほとんどなくても入れ歯によりかみ合わせが回復している人と比較して、認知症の発症リスクが最大1.9倍になるということがわかっています。また、歯が19歯以下で入れ歯を使用していない人は、20歯以上保有している人と比較し、転倒するリスクが2.5倍になることが研究でわかっています。
保有する歯が19歯以下の人は、20歯以上の人と比較して1.2倍要介護認定を受けやすいという結果が出ています。
このことより、歯が残っているほうが健康に生活できる期間が長いのは明らかです。また、歯を失ってしまってもそのままにしておくと認知症(咬めないことで脳が活性されないため)や転倒(咬んでバランスがとれないため)のリスクが高くなってしまうので放置してはいけないこともわかります。
我々、歯科医療従事者は虫歯、歯周病の治療をし、病気を治していくことはもちろんですが、歯科治療を通して健康寿命をすこしでも伸ばしていくという大切な仕事と認識しております。
当院に来てくださっている患者さん一人一人の人生に貢献できるように日々努力して参りますので、よろしくお願い致します。